Mobil Pyrotec™ HFD 46B (モービル パイロテック HFD 46B)
Mobil industrial , Japan
製品の概要
Mobil Pyrotec™ HFD 46Bは、リン酸エステル系の高性能な自己消火性の難燃性油圧作動油です。Mobil Pyrotec HFD 46Bはリン酸トリキシリル(TXP)を含みません。
Mobil Pyrotec HFD 46Bは、ISO 20823のマニホールド点火試験などの耐火性に関する厳しい試験で評価されています。他の種類の合成系または鉱物系の難燃性油圧作動油と比較して、Mobil Pyrotec HFD 46Bは、より高い発火温度(700℃以上)を示すため、発火が非常に困難です。点火した場合でも、炎は自己消火されます。
Mobil Pyrotec HFD 46Bは、特別に精製されたリン酸基油と添加剤から処方されており、酸化安定性と潤滑特性が改善されています。泡立ち性、放気性、抗乳化性などの物理特性は、タービンメーカーの規格値に適合するように調整されています。
製品の特長と利益
特長 |
長所と期待できる利益 |
FM承認によって認められた高い発火点と自己消火性能 |
耐火性が重要である用途で優先的に選択できる |
リン酸トリキシリル(TXP)を含まない処方 |
将来の安全、健康、環境規制に準拠 |
優れた酸化安定性 |
オイル寿命の延長に貢献 |
優れた耐摩耗性能 |
機械部品の寿命延長に貢献 |
用途
Mobil Pyrotec HFD 46Bは、以下のような耐火性が重要な用途での使用が推奨されます。
• 特に高性能油圧作動油が要求される、蒸気タービンの電子油圧ガバナ制御装置
• 火災の危険性がある条件で稼動する油圧システムや循環系潤滑システム
• ガスタービン、ターボコンプレッサー、原子炉冷却ポンプ、発電機などのその他の用途
Mobil Pyrotec HFD 46BはMobil Pyrotec HFD 46と完全に相溶性があります。
Mobil Pyrotec HFD 46Bの使用時には、以下について特別な注意を払う必要があります。
• システムの運転温度:通常温度は50~65℃で管理し結露を避け、局所的に高温となる場合でも150℃未満を維持する
• 鉱油系オイル、従来のソリュブル型エマルション、W/O型エマルション、または水グリコール液の交換時のフラッシング手順
• エラストマーとの適合性(例えば、Mobil Pyrotec HFD 46Bは、ネオプレン、ニトリル、およびシリコン材との併用は推奨されませんが、ブチルゴムやバイトンなどのシール・ホース材とは適合性があります)
• 一般塗料、エナメル、ワニスとの適合性(例えば、Mobil Pyrotec HFD 46Bは、アクリル系、ラテックス系、フェノール系の樹脂塗料との併用は推奨されませんが、例えば、エポキシ系塗料とは適合性があります)
詳細は、ExxonMobil Japanの担当者にお問い合わせください。
規格および承認
この製品は次の承認を得ています: |
FM Global Approvals Class 6930 |
SiemensTLV 9012 02 |
SiemensTLV 9012 03 |
Mitsubishi Power LtdMS04-MA-CL004(Rev.6) |
この製品は、次の工業規格を満たすか、またはそれを上回ります: |
GE PowerGEK 46357H |
代表性状
Mobil Pyrotec™ HFD 46B |
|
粘度グレード |
ISO 46 |
動粘度@40ºC、mm2/s、ISO 3104 |
43.5 |
引火点、クリーブランド開放式試験、℃、ISO 2592 |
258 |
泡立ち試験、シーケンスII、泡立ち度、ml、ISO 6247 |
15 |
泡立ち試験、シーケンスII、安定度、ml、ISO 6247 |
0 |
水分離性、分、ISO 6614 |
5 |
全酸価、mgKOH/g、ISO 6619 |
0.04 |
体積抵抗率@20℃、MOhm.m、IEC 60247 |
340 |
水分、wt %、ISO 760 |
0.06 |
塩素、ppm、IP 510/04 |
5 |
外観 |
透明 |
汚染度、レーティング、ISO 4406 |
-/15/12(最大) |
健康と安全
本製品の健康と安全に関する情報については、https://sds.exxonmobil.com/にある安全データシート(SDS)をご覧ください。特に明記されていない限り、ここで使用されている商標は全て、Exxon Mobil Corporationまたは同社の子会社の商標または登録商標です。
05-2023