Primol™ N 382

ExxonMobil specialties , Japan

ホワイトオイル(医療グレード)

製品の概要

Primol N 382 は、液体飽和炭化水素の精製混合物です。無色透明の油性液体で、本質的に無味無臭です。石油由来で、精製段階を経て、接触水素化による最終精製で製品に至ります。Primol N 382 には、酸化防止剤 (*) として食品グレードのα-トコフェロール (ビタミンE) が 5ppm 含まれています。

 

Primol N 382 は、薬局方の純度要件を上回るように製造されています。化学的不活性に優れており、管理された条件下で保管および使用した場合、ほとんどの鉱物油や植物油よりも色が安定し、優れた酸化安定性を示します。

 

ExxonMobil ホワイトオイルは、ExxonMobil 製品品質管理システム、EN ISO 9000 あるいは同等の基準に従って生産、管理されています。

 

(*):Primol N 382 は、酸化防止剤を添加しているため、欧州薬局方による流動パラフィンの定義には適合しません。

 

用途

Primol N 382は、各国の適用法規 (*) に従い、食品関連、化粧品および医薬品関連のさまざまな用途に使用できます。

 

熱可塑性プラスチック

 • Primol N 382 は、食品包装グレードのポリスチレン可塑剤として推奨されています。抜群の低揮発性とポリスチレンとの優れた混和性を同時に備えており、一般用および耐衝撃性ポリスチレンいずれのグレードでも最適な性能を発揮します。

 • Primol N 382 は、無可塑 PVC 用の外部潤滑剤としての使用が推奨されています。

 • Primol N 382 は、ポリプロピレン工程向けの不活性で保護効果のある触媒担体でです。また、マスターバッチを混合する際には、粉末顔料の分散剤として役立ちます。

 

エラストマーと接着剤

 • Primol N 382 は、EPDM やブチルゴムなど、食品接触材のゴムや医療用ゴム製品の製造に使用されます。特に、SBS、SEBS、SEPSなどの熱可塑性エラストマー (TPE) の延伸に適しています。また、Primol N 382 は、生理用品に使用するホットメルト接着剤への配合も推奨されています。

 

化粧品と医薬品

 • Primol N 382 は、便秘薬ゼリーや軟膏など、製薬業界では多くの用途が確立されているほか、クリームやボディローションなど、各種化粧品の成分としても推奨されています。

 

(*) 使用者は、適用法規に準拠していることを確認する必要があります。

 

CAS 番号:8042-47-5

EINECS 番号:232-455-8

INCI 名 (欧州):Paraffinum Liquidum

CTFA 表示名称 (米国):Mineral Oil (ミネラルオイル)

 

法規と資格

この製品は、以下の規格に登録されています:

NSF H1

 

この製品は次の承認を得ています:

米国食品医薬品局 (FDA) 21 CFR 178.3620(a)

米国薬局方/ナショナルフォーミュラリミネラルオイルモノグラフ

欧州規則 (EU) 10/2011

 

製品の特性と仕様

代表性状

標準方式 (a)

通常

最小

最大

グレード

 

該当なし

 

 

外観

視覚

 

透明で濁りがない

 

密度@15℃、kg/m3

ASTM D4052

 

863

873

引火点、クリーブランド開放式試験、℃

ASTM D92

 

240

 

動粘度@100℃、mm2/s

ASTM D445

 

8.6

 

動粘度@40℃、mm2/s

ASTM D445

 

67.0

78.0

臭気

嗅覚

 

無香またはほぼ無香

 

流動点、℃

ASTM D5950

 

 

-9

屈折率、20℃

ASTM D1218

 

1.473

1.478

相対密度@25℃/25℃

ASTM D4052

 

0.859

0.870

色、セーボルト

ASTM D6045

 

+30

 

平均分子量、g/mol

ASTM D2502

 

485

 

炭素数 25 未満のハイドロカーボン、wt%

ASTM D6352

 

 

3

蒸留、10Torr、5.0%、℃

ASTM D1160

 

288

 

蒸留、10Torr、10%、℃

ASTM D1160

 

292

 

注1:製品はリリース時に、指定された値を満たしていることが認定されています実際の値は、指定された試験方法の確立された再現性の範囲内で逸脱す る場合があります。

注2:規格への適合性を判断する目的で、観測値または計算値は、ASTM E 29メソッドに従って制限値を表す際に使用される最後の有効数字に四捨五入するものとします。

a) 標準試験方法の代わりに、代替試験方法を製品特性の認証に使用することができます。

 

健康と安全

本製品の健康と安全に関する推奨事項については、http://www.msds.exxonmobil.com/psims/psims.aspxにある製品安全データシート(SDS)をご覧ください。

本書で使用されているすべての商標は、その他の記載がない限り、Exxon Mobil Corporationまたは同社の子会社の商標または登録商標です。

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